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旅行記

「レアもの」旅行記:イタリア編その3

2016.06.03

ラヴェンナ観光の最大の見どころである世界遺産「初期キリスト教建築物群」。

「初期キリスト教建築物群」とは、ラヴェンナに残る一連のキリスト教関連の建物を指します。

建造は、ホノリウス(帝国が分割された後の、西ローマ帝国の最初の皇帝)が402年にラヴェンナに遷都したことから始まりました。

ホノリウスの父テオドシウス1世の時代の392年にキリスト教がローマ帝国で国教化されたので、キリスト教が起こってから500年近くたった5世紀〜6世紀の建造でも、「初期キリスト教建築物群」となります。

初期の教会堂は、後代のゴシック様式やバロック様式とは違って、外装はレンガ積みの簡素な壁ですが、内部は色鮮やかなモザイク画で飾られているので、内部と外部のギャップが大きいところもグッとくるところ。

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ネオニアーノ洗礼堂。倉庫かと思うような簡素な外装。でも中は……

 

ユネスコに登録されている建物は以下の8つ

・ガッラ・プラキディア廟

Mausoleum of Galla Placidia(英)

Mausoleo di Galla Pracidia(伊)

・サン・ヴィターレ教会堂

Basilica of San Vitale(英)

Basilica di San Vitale(伊)

・ネオニアーノ洗礼堂

Neonian Baptistery(英)

Battistero Neoniano(伊)

・聖アンデレ礼拝堂

Chapel of Sant’Andrea(英)

Cappella Arcivescovile di Sant’Andrea(伊)

・サンタポリナーレ・ヌオヴォ教会堂

Basilica of Sant’Apollinare Nuovo(英)

Basilica di Sant’Apollinare Nuovo(伊)

・アリウス派洗礼堂

Arian Baptistery(英)

Battistero degli Ariani(伊)

・テオドリクス王廟

Mausoleum of Theodoric(英)

Mausoleo di Teodorico(伊)

・サンタポリナーレ・イン・クラッセ教会堂

Basilica of Sant’Apollinare in Classe(英)

Basilica di Sant’Apollinare in Classe(伊)

 

◆ガッラ・プラキディア廟

この中で、最初期のものがガッラ・プラキディア廟。

ガッラ・プラキディアはホノリウスの妹。廟は25年の歳月をかけて450年に完成しましたが、プラキディアは西ゴート族の捕虜となり、その王アタウルフと結婚、450年に亡くなると亡骸はローマに送られ、ラヴェンナの廟に収められることはありませんでした。この廟は本来の目的で使われることはなかったものの、内部はきれいな文様が施されたモザイクで飾られており、とても美しいものとなっています。

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◆サンタポリナーレ・イン・クラッセ教会堂

◆サンタポリナーレ・ヌオヴォ教会堂

次が、東ゴート王国のテオドリクス大王によって建てられた、サンタポリナーレ・イン・クラッセ教会堂とサンタポリナーレ・ヌオヴォ教会堂。

名前が非常に似ていますが、どちらも初代ラヴェンナ司教といわれる殉教者聖アポリナリス(イタリア語で「サンタポリナーレ・ Sant’Apollinare」)に捧げられたもの。サンタポリナーレ・イン・クラッセ教会堂は、聖アポリナリスの墓所とされる所に建てられました(ラヴェンナの郊外クラッセ・Classeにある)。

サンタポリナーレ・ヌオヴォ教会堂は元々、テオドリクスの王宮に隣接して建てられた教会堂でしたが、後年の9世紀にサンタポリナーレ・イン・クラッセ教会堂から聖アポリナリスの聖遺物が移設され、現在の名前サンタポリナーレ・ヌオヴォ教会堂(ヌオヴォ・nuovoは「新」)となりました。

 華麗なモザイクが施されたサンタポリナーレ・ヌオヴォ教会堂内部 モザイクの一部が東ローマ帝国の統治下で改変され、不気味な手だけが残されています。さて、それはどこでしょう?(写真には写ってません)

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◆ネオニアーノ洗礼堂

◆アリウス派洗礼堂

325年のニケーア(ニカエア)公会議で、イエスの神性を否定するアリウス派と、イエスの神性を認めるアタナシウス派の両派が激しく議論を戦わせましたが(平たくいえば、キリストを人間とするか、完全に神とするか、ということ。おそらく……。乱暴に言えば……。)、アタナシウス派が正統とされました。しかし、東ゴート王国の人々はアリウス派が多かったので、アタナシウス派の洗礼堂(司教ネオンによって建てられたネオニアーノ洗礼堂)とアリウス派洗礼堂、それぞれが建てられています。

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ネオニアーノ洗礼堂内の「空の御座」(Hetoimasia, Etimasia)のモザイク

ヘトイマシア(Hetoimasia)・エティマシア(Etimasia)はギリシア語でPreparation(準備)という意味。初期キリスト教では、「空の御座」は「見えざる神の臨在」を表した

 

◆聖アンデレ礼拝堂

聖アンデレ礼拝堂は、テオドリクスの時代にアリウス派が主流だった中、正統派(アタナシウス派)の司教らによって建てられています。今は大司教館付属博物館内で見ることができます。ネオニアーノ洗礼堂が隣接。

 (あまり記憶になく、写真も撮っていませんでした……)

 

◆テオドリクス王廟

それから520年に建てられたテオドリクス王廟。かなり無骨な外観です。内部もかなりシンプル。

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◆サン・ヴィターレ教会堂

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527年に即位した東ローマ皇帝ユスティニアヌス1世は、東ゴート王国の内紛に乗じて将軍ベリサリウスらを派遣、540年にラヴェンナを占領しました。そして建てられたのが、サン・ヴィターレ教会堂。内部にはユスティニアヌス1世と皇后テオドラの荘厳なモザイクが飾られています。

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ユスティニアヌス1世のモザイク

“MAXIMIANUS”と書かれているのは、この教会堂を献堂(新築の会堂を神にささげる儀式)を行った大司教マクシミアヌス

 

一番印象的だったのは、ガッラ・プラキディア廟とサン・ヴィターレ教会堂。ガッラ・プラキディア廟のモザイクは、女性らしい(?)繊細な美しさに満ちていて、サン・ヴィターレ教会堂は荘厳な雰囲気を醸し出していました。

 

・ガッラ・プラキディア廟

・サン・ヴィターレ教会堂

・ネオニアーノ洗礼堂

・大司教館礼拝堂

・サンタポリナーレ・ヌオヴォ教会堂

の5つは共通チケットがあるので、それを買うと便利。

価格は2016年が9.5ユーロ(2012年は11.5ユーロだったのに!)

http://www.ravennamosaici.it/?lang=en

http://www.ravennamosaici.it/?page_id=322&lang=en

チケットは、サン・ヴィターレ教会堂、ネオニアーノ洗礼堂、大司教館付属博物館、サンタポリナーレ・ヌオヴォ教会堂のチケット売り場で買えます(ガッラ・プラキディア廟はサン・ヴィターレ教会堂と同じ敷地内に建っている)

 

参考

・中島智章『キリスト教会建築の歴史』

・Wikipedia

 

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