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今から使える英語情報

新時代の英単語

2016.06.15

こんにちは、平井です。

 

先日Jonathan講師との会話の中で、動物の話をする時にitを使うべきか、sheやheを使うべきか?という話になりました。

 

動物のことは基本的にitを使ってるのですが、性別が分かる場合はsheやheでもいいのではないか?と思ったんです。

 

Jonathan講師は、「ふむ、いい質問だね」と言って、動物の話は置いておいて、こんなことを教えてくれました。

 

Jo「男性か女性かわからない人を指す時、英語ではtheyを使うんだよ。ネットで検索してみて。」

 

調べてみると、どうやら本当のよう。New York Timesのサイト内に面白い記事を発見しました!一部を要約すると、こんな感じです。

 

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★参考記事のウェブサイト★

【New York Times】”She? Ze? They? What’s In a Gender Pronoun” (JAN. 30, 2016)

http://www.nytimes.com/2016/01/31/fashion/pronoun-confusion-sexual-fluidity.html?_r=1

 

 

今年の1月、ワシントンに334名の学者達(言語学、修辞学、文法学などが専門)が集まって会議を開き、そこで2015年のWord of the Yearとして単数形で中性代名詞として使われる”They”が選ばれました。

 

例えば”They and I went to the store.”のtheyは、自己を男性もしくは女性として認識していない人、あるいは(端から見て)性別がわからない人に対して使われています。

 

会議のある参加者からは、こんな声が挙がりました。

”function word (その単語自体に意味はほとんどないが、単語を繋げたり文を作る上で必要な語)doesn’t get enough love.”(代名詞が男か女の2択しかないのは不平等だ、という意味?)

“We need to accept ‘they,’ and we need to do it now.”

 

また、ミシガン大学の英語の教授はこう話します。

「gender neutral pronoun(性別を明示しない代名詞)として、theyは長い間使われてきました。ジェーン・オースティンのような有名な文学作品の中にも見られます。しかし、今年は、男か女かの2択の外にアイデンティティを持つ人々に対して、(これまでにないほど)多くの注目が集まっているのです。」

 

最近、大学のキャンパスでは、まず相手に自分に対してどんな代名詞を使ってほしいかを伝えるというのが、自分の専攻を述べるのと同じくらい当たり前のことになってきています。

“Hi, I’m Evie. My pronouns are she/ her/ hers. My major is ~.”

 

他にも”ze”, “E”, “ey” etc… など、様々な新しい単語が出てきています。敬称でいえば、Ms.やMr.に代わるものとして生まれたMx.(ミクス)が、最近オックスフォードの英語辞書に加えられました。

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アメリカ出身のDaniel講師に”Mx.”を知っているか聞いたところ、知らないと言っていました(^^;)ウィキペディアには、イギリス発祥の単語という説明があるので、もしかしたらアメリカではまだ浸透していないのかもしれませんが、Daniel講師も「自分はもう十数年日本にいるから、アメリカが今どうなっているかは正直分からない」そうです。

 

今回のような問題は、日本語ではあまり起こらないですよね。

 

例えば、「友達と~に行った」と言いたい時、日本語なら、その友達が男か女か明示せずとも会話が成り立ちますが、英語では、必ず代名詞に置き換えないといけなくて、半ば強制的に友達の性別を相手に伝えないといけません。(言いたくない時でも!笑)

 

逆にいえば、英語の方が、相手の話を聞いていて、より正確なイメージが描けます。日本語で「友達とジムに行って、その子が80キロ持ち上げた」と聞いたら、勝手に男友達の話だろうと思ってしまうけど、英語だと、途中でsheが出てくるので「え、女友達なの!?」とわかったりします。

 

今、世界中で性別に対する考え方が多様になってきている中、言語もその影響を受けて多様化しているようです。この先、Mx.が当たり前に使われる時代がくるのか?注目したいところです。